みなさん、東京ディズニーシーに遊びに行ったことはあるでしょうか?
私たち夫婦は、年間パスポートホルダーでした。
なので、これまで数百回と訪れています。
東京ディズニーシーのエントランスから入ると、このようなものを見たことがないでしょうか!?
この地球儀!
この地球儀はAqua Sphere(アクアスフィア)と言います。
今回は、東京ディズニーシーのシンボルでもあるアクアスフィアについて謎を紐解いていきましょう。
アクアスフィアとは?
東京ディズニーシーといえば、アクアスフィア(地球儀)と思う方も多いのではないでしょうか。
アクアスフィアという名前、実はこれはディズニーが考えた造語なんです。
アクアスフィアの名前の由来
東京ディズニーシーは、世界初の海をテーマにしたパークとして2001年9月4日にオープンしました。
これまでディズニはーは、東京ディズニーランドをはじめとしてお城がシンボルとなるテーマパークや「動物の王国」をイメージしたアニマルキングダムなど王国をテーマとしたパークを多く作ってきました。
そんな中、日本に初めてディズニーランドができたときから日本独自のテーマパークの構想があったそうです。
東京ディズニーシーのテーマは海!
海の水を表すAquaを東京ディズニーシーの雰囲気から連想できるのではないでしょうか。
そして、地球儀の形である球体を意味するSphere。
この2つの言葉をつなぎ、Aqua Sphere(アクアスフィア)という言葉が誕生しました。
【秘話】もっと大きい案もあった?
このアクアスフィアは、直径約8mの球体です。
しかし、シンボルをアクアスフィアにすると決まった時、東京ディズニーランドの生みの親でもある元社長の高橋政知氏は約50mほどの大きさを想定していました。
この大きさは、フロリダにある「エプコット」の白い球体と同じくらいの大きさです。
直径50mもあったら、ディズニーシー・プラザはアクアスフィアで埋まっていたかもしれませんね。
50mはプロメテウス火山やシンデレラ城の高さと同じくらいの大きさですね。
うわ!でかっ!!!
確かにシンボルとしてあったらいいけど、インパクトもすごそうだね!
本社との話し合いを経て、今の大きさになりました。
余談ですが、アクアスフィア(地球儀)は自転と同じく左回転をしています。
約4分で1周しているので、これから旅するイタリアやアメリカなど行きたい場所を探してから7つの海への冒険に出発してみるのもいいかもしれないですね。
アクアスフィアがシンボルになった理由
そもそも、なぜ地球儀が東京ディズニーシーのシンボルになったんだろう?
そこには、アメリカと日本の文化の違いとクリエイターたちの思いが隠されていました。
実は、アメリカと日本の文化の違いによりシンボルに2つの案が浮上していました。
それは、灯台にするか、地球儀にするかです。
ディズニー本社は【灯台】
東京ディズニーシー構想に関わった本家のディズニークリエイターたちはテーマパークのシンボルに「灯台」を望んでいました。
灯台は、かつてから航海する者たちへの道しるべや安全面への配慮など、冒険には欠かせないものとして考えられていました。
歴史は古く、海中にかくれていて見えない岩(暗礁)や入江の目印として、焚火のような形からスタートしたといわれています。
1500年前後の大航海時代に突入すると、船の往来が激しくなり安全面の確保がとても重要な課題となりました。
そこで、いまのような形の灯台の重要性が見直され、どんどん建設されていったそうです。
そんな中、実はアメリカは灯台建設の世界では遅れをとっていました。
1900年前後には、灯台の明かりが「火」から「電灯」に変化していきましたが、なかなかアメリカは変わらず・・・
お金のことや、そもそも技術を教えてくれる人が少なかったと言われていますが・・・
もしかしたら、航海という海の冒険に明け暮れて灯台の建築まで手が回らなかったのかもしれませんね。
そんな状況でしたが、アメリカ人は灯台の大切さを感じ、冒険のスタートには灯台がふさわしいと考えていました。
日本サイドは【地球儀】
一方、日本では「灯台」と聞くと、どこか寂しい感情を抱くものです。
海の夕陽を背景に、一日の思い出に浸りながら、これからのことを考えながら・・・
元社長の高橋氏もきっと同じような感情だったのではないでしょうか。
誰もが目にする入り口に「寂しいな」「悲しいな」という感情が入りまじることは違うと考えた日本サイドは、「地球儀」をシンボルとして旅の始まりを表現したいと考えていました。
日本の文化に合わせて地球儀が選ばれた
話し合いの結果、「地球儀」がシンボルとして選ばれました。
文化や考え方の違いを乗り越えて、日本らしさを表現したいという思いを貫き通してくれたことに頭が上がりませんね。
もし、灯台がシンボルだとしたら・・・
エントランスはもっと海に面していて、その周辺でショーが行われていたのかな?
実は、シンボルに選ばれなかった灯台ですが、パークのどこかにあるんですよ。
ぜひ探してみてください。
船がたくさん・・・漁師町なんですかね!?
地面をよく見ると!?もう一つの秘密
アクアスフィアの周りの地面をよく見ると、青い地面の中に大きな丸が8つあります。
一番ミラコスタ側には、全体が白い丸があります。
これは満月を表しています。
ということは、太陽はミラコスタ側(ミラコスタ通り)から差し込んでいるこということになります。
同じように、反対側のリゾートライン下では、全体が灰色になっていて新月を表しています。
左右には半月(上弦、下弦)や三日月など地球と太陽と月の関係が表現されています。
月に向かって線が引かれているけど何だろう?
きっとこれは太陽の光を表しているんじゃないかな?
冒険の旅に出かけましょう
さあ、これからみなさんが冒険する7つの海は、希望に満ち溢れた場所となるでしょう。
そして、旅の中でもしかしたら新しい海の世界を発見するかもしれません。
でもこれだけは忘れないで!
太陽の輝くほうへ足を進めたみなさんは立派な冒険家です。
探究心と楽しむ心を忘れずに東京ディズニーシーの世界を楽しみましょう。
引き続きディズニーのバッググラウンドストーリーを研究していこうと思います!
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